9月1日早々に中間配当金が振り込まれました
アラカンが保有している銘柄分析の第2回は、日本たばこ産業(JT)(2914)です。
高配当銘柄の代表格 JT
高配当銘柄といえば「JT」と呼ばれるほど、人気の高いJT銘柄。これまで保有していなかった
銘柄だったのですが、高配当株に関心を抱き始めた今春、コロナ禍で下落した3月中旬に200株、また、再度株価が下落した7月中旬に300株を購入しました。
9月中間配当金の権利確定は6月末だったので、今回は200株分15400円(1株あたり77円)の配当金に対して、税金を差し引いた12,272円が振り込まれました。
会社概要(楽天証券 HPより)
日本たばこ産業グループは、連結子会社202社、持分法適用会社12社から構成され、国内及び海外たばこ事業、医薬事業並びに加工食品事業を展開しているグローバル企業である。【事業内容】国内タバコ事業については、たばこ製品の製造・販売等を行う。同社が製造・販売を行い、TSネットワークが同社製品の配送及び外国たばこ製品(輸入たばこ製品)の卸売販売等の流通業務を行う。また、日本フィルター工業等が材料品の製造を行い、ナチュラル・アメリカン・スピリット製品に係る一部業務については、トゥルースピリットタバコカンパニーが行う。海外たばこ事業については、JT International S.A.を中核として、たばこ製品の製造・販売等を行う。医療事業については、医療用医薬品の研究・開発・製造・販売を行う。加工食品事業については、冷凍・常温加工食品、ベーカリー、調味料等の製造・販売をテーブルマーク等が行う。また、不動産賃貸等に係る事業等を営む。
株価低迷で、より高利回り銘柄となったJT株
ここ数年、打ち上げも横ばい傾向で、株価も下落気味ですが、配当も横ばいで年間154円を維持すると宣言されてます。その影響もあって、直近の利回りは約7.8%、JT自身の予想配当性向は89.6%と、かなり危険な水域に入っています。
ただ、国が現在でも33.35%と筆頭株主でもあり、JTの業績報告書の中でも60%の売上シェアを誇る「海外たばこ事業」が、
「コロナ禍で販売数総量は減少したものの、単価上昇効果等によって増収増益となりました」
とのことで、2020年度の売上収益の見込みは対前年度-7.6%ほどということですので、配当水準は維持されるのかと思われます。
いつ減配になるか心配ではありますが、アラカンの「高配当株銘柄ポリシー」に沿って、各指標をみていきたいと思えます。
JTの銘柄分析をしてみます
まずは、私・アラカンの「高配当株銘柄選びポリシー」から。
(このあたりの考え方は公認会計士・足立武志さんが記した著書『ファンダメンタル投資の教科書』を参考にしてます。よろしかったら、ご一読ください。)
銘柄選びポリシーに沿って、各項目をみてみます。
1、売上推移とEPS
直近の売り上げは10年までの1/3ほどですが、その後は2兆円超えで安定しています。営業利益は年度によって凸凹が激しいのですが、直近は10%を維持しています。EPS(一株当たり利益)は減少気味です。評価としては△でしょうか。
2、営業キャッシュフロー
営業キャッシュフロー、フリーキャッシュフローともに年度ごとの凸凹が激しいですが、2019年度はともに上昇してます。評価は△。
3、配当性向
業績が横ばいの中、高配当を維持している(株主としては有難いところですが)せいか、配当性向は年々上昇していて心配されます。現状△でしょうか。
4、ROEとROA
ROEの2020年度予測は11.24%、ROAは5.35%ですので、評価◎
5、PERとPBR
PERが12.3%、PBRは1.38%とまずまず。評価〇。
6、自己資本比率
自己資本比率は2019年度は48%。基本安定してます。評価◎
7、有利子負債倍率
有利子負債は、少し増えてきてますが、心配いらない状況。評価〇
8、利益剰余金÷総資産
利益剰余金を総資産で割った数字は49.5%ですので、基準指標30%を大きく超えており評価◎。
最後に配当利回りは
上記いたしましたが、配当は横ばいの154円を維持してます、直近の株価で算出した配当利回りは7.77%と、超高水準です。
そこそこ安く買えたので高配当銘柄として長期保有
さて、アラカンの「高配当株銘柄ポリシー」に基づき、JTの分析をしてみました。実際に分析をしてみると×がついた項目はなく、今後、事業の大幅伸長や増配等は望み薄かと思われますが、少々減配したとしても、十分すぎる配当水準ですので、「高配当株投資家」としては、よほどのことがない限りホールドですね。
次回の配当は500株分の配当金がでるので楽しみです。また、少し先になりますが、株主配当も充実しているので、それも楽しみの一つですね。
それでは、また。