三菱商事が設立した福祉用具レンタル卸の大手企業
アラカンが保有している銘柄分析の第4回は、日本ケアサプライ(2393)です。
日本ケアサプライは、三菱商事が「社会基盤整備に貢献するプロジェクト」として設立した企業で、現在も三菱商事が71.1%の株を持つ筆頭株主です。
介護保険制度の対象となる福祉用具(電動ベッド、車いす、入浴補助用具等)を、福祉用具レンタル事業者に貸与・販売するサプライサービスを展開していて、BtoB型事業をメインとしてます。その他に、オリジナル福祉用具の開発・販売、「けあピア for デイ」(通所サービス事業者向け専門サイト)の運営も行っている会社で、介護マーケットが年々拡張する中、順調に事業を拡大している優良企業といえます。
会社概要 (楽天証券より)
日本ケアサプライグループは、介護保険制度下における在宅介護の諸サービスの基盤作りに寄与すべく、福祉用具サービスの安定供給を目指し、コアビジネスとして、福祉用具貸与の指定を受けた指定居宅サービス事業者(以下、事業者)向けに福祉用具レンタル卸サービス及び福祉用具の販売卸を行う福祉用具サプライ事業を行う。【事業内容】同社が中心に事業展開する福祉用具サプライ事業は、事業者のニーズに応えたビジネスモデルである。同社は、福祉用具メーカーと事業者の間に位置し、介護保険の給付対象となる福祉用具貸与対象品目を全国の事業者にレンタル基本契約を締結のうえ貸与し、さらに要介護認定又は要支援認定を受けた介護保険利用者(以下、利用者)に、事業者から貸与される。使用後に返却されたレンタル商品は、徹底した品質管理の下、同社にて洗浄、消毒、点検、補修等の保守サービスを行い、再度レンタル商品として事業者を通じ他の利用者に提供される。在宅介護サービス事業は、通所介護、訪問看護・リハビリテーションのサービス及び通所介護事業者向け配食サービス等、地域やニーズに応じた複合的な在宅介護サービスを提供し、在宅での生活継続支援に取り組む。
両学長のYouTube動画で知った銘柄でした
アラカンが日本ケアサプライという企業を知ったのは、お馴染みリベラルアーツ大学・両学長のモデルポートフォリオの一社として入っていたことがきっかけで、企業研究をしてみたところ、地味な存在ながら、堅実経営の優良企業ということがわかり、SBIネオモバイル証券で始めた1株定期買い付けのポートフォリオの中に入れました。(現状は、2株しか保有していませんが・・・)
そんな、地味だけど堅実な経営を行っている日本ケアサプライを、アラカンの「高配当銘柄ポリシー」で、各指標をみていきたいと思います。
日本ケアサプライの銘柄分析をしてみます
まずは、私・アラカンの「高配当銘柄ポリシー」から
(このあたりの考え方は公認会計士・足立武志さんが記した著書『ファンダメンタル投資の教科書』を参考にしてます。よろしかったら、ご一読ください。)
銘柄ポリシーに沿って、各項目をみてみます。
1、売上推移とEPS
売上高は着実に伸びてます。経常利益率も10%を超え続けてますので優秀ですね。EPSも10年に約3倍に伸長してます。評価◎
2、営業キャッシュフロー
営業キャッシュフローは一時マイナスの時期がありましたが、ここ4年はプラスです。評価〇。
3、配当性向
配当性向は50~60%台。頑張って配当を出している様子。評価〇
4、ROEとROA
ROEは10.86%、ROAは8.11%で、評価◎
5、PERとPBR
PERは15.79倍、PBRは1.77倍で、う~ん評価〇
6、自己資本比率
自己資本比率は75.3%と超優良。評価◎。
7、有利子負債倍率
有利子負債は、非常に少ない堅実経営。評価◎
8、利益剰余金÷総資産
利益剰余金を総資産で割った数字は、52%と問題ない状況、評価◎
最後に配当利回りは
配当は、ここ数年かわらず年間46円。配当利回りは3.03%です。配当性向からして、頑張って配当を出し続けている印象です。今後の増配期待で、評価○
日本ケアサプライは業績も財務も優良
さて、アラカンの「高配当銘柄ポリシー」に基づき、日本ケアサプライを分析してみました。
PERとPBRが、基準値を超えているので、少々割高な印象ですが、業績も財務も問題ない超優良企業です。ここ数年の傾向からも安定経営が続いていきそうですし、介護マーケットは益々拡張していくことが間違いないので、ポートフォリオの中に入れても問題ない銘柄だと思います。
それでは、また。