高配当株投資で豊かな老後生活を

目標!月10万円の配当収入。不労所得でバラ色のリタイアを目指すアラカンの日記

売上2兆円を超える高配当住宅建設メーカー 積水ハウス (保有銘柄分析24)  

 

日経高配当株ETFにも採用された高配当銘柄

ラカン保有している銘柄分析の第24回は、積水ハウス1928)です。

 

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積水ハウスハウスメーカーの雄として名高い会社です。「住まいの参観日」「家に帰れば、積水ハウス等のCM等で馴染み深い企業ですね。また、高配当銘柄としてNEXT FUNDS日経平均高配当株50指数連動型上場投信の銘柄にも組み込まれています。

 

安定高配当銘柄ドコモ株消滅で代替銘柄に一考も

ご存知の通り、NTTによるNTTドコモの完全子会社化TOBによって、上場廃止になるドコモ分の配当金枠が消滅してしまいます。TOBプレミアムによるキャピタルゲインは有難いのですが、高配当株投資家としては安定高配当株銘柄だったドコモの代替銘柄を模索している方も多いのではないでしょうか。

 

その候補筆頭としてアラカンが単元化を狙っている銘柄の一つが積水ハウスです。既にSBIネオモバイル証券定期買い付け銘柄として、1株ずつ買い付けをしてきた銘柄ですが、この機会に改めてファンダメンタル分析をしてみたいと思います。

 

会社概要(楽天証券より)

積水ハウスグループは、主に工業化住宅の設計、施工及び請負並びに不動産の売買、仲介、賃貸借、管理及びそれらに関連する事業活動を行う。【事業内容】8つの事業セグメントを通じて事業を展開する。不動産フィー事業は、不動産の転貸借、管理、運営及び仲介等を行う。賃貸住宅事業は、賃貸住宅、医療介護施設等の設計、施工及び請負を行う。戸建住宅事業は、戸建住宅の設計、施工及び請負を行う。国際事業は、海外において戸建住宅の請負、分譲住宅及び宅地の販売、マンション及び商業施設等の開発、分譲を行う。都市再開発事業は、オフィスビル、商業施設等の開発、保有不動産の管理、運営を行う。分譲住宅事業は、住宅、宅地の分譲、分譲宅地上に建築する住宅の設計、施工及び請負を行う。リフォーム事業は、住宅の増改築等を行う。マンション事業は、マンションの分譲を行う。また、エクステリア事業等を行う。 

ハウスメーカー部門の売上シェアは16.2%だけだった

積水ハウスは、ハウスメーカーの代表株ですので、戸建て住宅事業の売上比率が相当高いものと思っていたのですが、同社の決算資料等で調べてみると総売上の16.2%しかないのですね。積水ハウスは現在、事業セグメントを4つのビジネスモデルで規定していて、戸建て住宅事業を含む「請負型ビジネス」のほか、「ストック型ビジネス」「開発型ビジネス」「国際型ビジネス」で構成されてます。

 

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以上、積水ハウス HPより



2010
年から2019年の10年間で営業利益は3.6倍強増えているのですが、10年前には微小なシェアだった「開発型ビジネス」が19%、「国際型ビジネス」が21%と大きく伸長し、利益拡大に寄与してます。一方、「請負型ビジネス」も利益数字は38%増加しているのですが、シェアは76%から48%となりました。事業ポートフォリオのバランスがとれた総合型住宅建設企業に進化を続けてきています。

 

 

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以上、第70期 中間報告書から(積水ハウス HPより)

 

コロナ禍で売上、利益ともにダウンも、増配を発表

積水ハウスは1月決算という珍しい決算期の会社です。20208月に発表された第70期中間報告書によると、売上高は前年比マイナス3.3%、営業利益は前年比マイナス18%と、コロナの影響を相応に受けてます。業績が厳しいことは確かですが、事業ポートフォリオでは増収の部門もあって、事業多角化の良い面が出てきています。2020年度の最終見込みは、売上高は前年ほぼトントンを見込んでます配当も1円増配の82を予定していて、これで9期連続増配になります。

 

そんな積水ハウスを、アラカンの「高配当銘柄ポリシー」基づいて各指標をみていきたいと思います。

積水ハウスの銘柄分析をしてみます

まずは、私・アラカン「高配当銘柄ポリシー」から

 

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(このあたりの考え方は公認会計士足立武志さんが記した著書『ファンダメンタル投資の教科書』を参考にしてます。よろしかったら、ご一読ください。)

銘柄ポリシーに沿って、各項目をみてみます。

 

1、 売上推移とEPS

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積水ハウスの売上高と営業利益(IR BANKより)

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積水ハウスの営業利益率(IR BANKより)

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積水ハウスのEPS(IR BANKより)

売上高、営業利益ともは20211月期は前年より減収見込みです。売上高0.01%、営業利益は14.7%マイナスの予定です。ただ10年前と比較して売上1.57倍、営業利益は2.46と成長をし続けていて、コロナ禍で一休止といったところでしょうか。営業利益率は7%と今一歩のところではあります。EPSも営業利益に準じたトレンドとなってます。評価△

 

2、営業キャッシュフロー

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積水ハウスの営業キャッシュフロー(IRBANKより)

営業キャッシュフローは一貫してプラス続きです。2020年度は何と190%も伸びてます。評価◎

 

3、配当性向

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積水ハウスの配当性向(IR BANKより)

配当性向は、3040%台と理想的な水準です。評価◎

 

4、ROEとROA

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積水ハウスのROE(IR BANKより)

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積水ハウスのROA(IR BANKより)


ROEは
2021年1月予測値は8.93%、ROA2021年1月予測値も4.41%とターゲットラインには届かず。評価〇

5、PERとPBR

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以上、積水ハウスの株価指標(IR BANKより)


PERは
11.07倍、PBRは0・99倍と、買いやすい水準に入ってきました。評価◎

 

6、自己資本比率

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積水ハウス自己資本比率(IR BANKより)

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積水ハウス貸借対照表マネックス証券 銘柄スカウターより)


自己資本比率
48.1%とターゲットラインである40%を超えてます。評価◎

 

7、有利子負債倍率

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積水ハウスの有利子負債推移(マネックス証券 銘柄スカウターより)

 

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積水ハウスの有利子負債倍率等(株探 より)

有利子負債倍率は0.45倍と低い水準ですね。評価◎

 

8、利益剰余金÷総資産

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積水ハウスの利益剰余金(IR BANKより)

 

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積水ハウスの総資産(IR BANKより)

利益剰余金を総資産で割った数字は29.8%とターゲットラインに僅かに届かず。ただ利益剰余金はコロナ禍でも順調に増加してます。評価〇

 

最後に配当利回り

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積水ハウスの一株配当(IR BANKより)

配当は上記したように、2021年1月に年間82円の配当を予定してます。前年より1円ではありますが、増配は増配です。9期連続増配ということで、同社の株主還元の高い意識を感じます。配当利回りは4.43%と高配当銘柄といえます。今後の増配も期待できます。

 

9期連続増配の高配当銘柄。権利確定が1月末という点にも妙味アリ

 

さて、アラカン「高配当銘柄ポリシー」に基づき、積水ハウスを分析してみました。ハウスメーカーの代表格の企業ですが、売上高に占める戸建て住宅事業のシェアが16.2%しかないのには少々驚きました。売上が2兆円を超える大企業ですが、現状に留まることをせず、事業ポートフォリオを着実に拡大している姿に好感を抱きました。株式投資でもポートフォリオ分散は重要です。

株主優待制度もありますが、1000株保有以上で、コシヒカリ新米5kgとのことにて、敷居が高いですね。この点は改善を期待したいところです。

 

ラカンとしては、現在、SBIネオモバイル証券1株定期買い付け中の銘柄一つではありますが、PBR1倍を切って買いやすい局面になってきたことと、1月末権利確定日ということで、配当支払い月が4月と9月になります。配当収益の少ない月になりますので、これも少し嬉しいところです。ドコモ株分の代替銘柄として、タイミングを見計らって単元化することを狙っていこうかと考えてます。

 

 

 それでは、また。

 

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一般家庭に配電をしない高配当電力会社 電源開発 (保有銘柄分析23)

国策企業から民間企業に変貌し、愛称「J-POWER」に

ラカン保有している銘柄分析の第23回は、電源開発9513)です。

 

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電源開発は、第二次大戦後、全国的な電力不足を克服するため、19527月に成立した電源開発促進法」に基づいて同年9月に設立された特殊会社でした。市場への配電は行わず、まず大規模水力発電の開発に取り組みました。また電源開発は当時斜陽化していた国内炭鉱産業支援のため、国内炭専用の火力発電所の建設、海水揚水発電所等の実証試験プラントや海外協力事業を積極的に行うなど、国策的性格が強い事業を行ってきた歴史をもってます。

のち、特殊法人合理化の中で、2003年に電源開発促進法を廃止、2004106日に東京証券取引所1部に上場し、電力会社および政府出資の民営化ファンドの保有株式の全てを売却してます。また合わせて愛称を「でんぱつ」からJ-POWER(ジェイパワー)」に変更しました。

国内に60か所以上の発電所を持つ一方で海外事業展開も活発

現在では、日本国内に水力、火力合わせて60か所以上の発電所を有し、発電能力は旧一般電気事業者(10電力会社)以外としては突出しており、旧一般電気事業者と比較しても四国電力などを抜き東北電力に匹敵してます。ただ配電は変わらず行わず、電力卸を主力としてます。

 

会社概要(楽天証券より)

電源開発グループは、主に、水力、火力、風力などグループで保有する発電所による発電事業を行う他、送電事業として保有する送・変電設備により、一般送配電事業者の電力託送を行う。【事業内容】4つの事業セグメントにより構成される。電気事業は水力発電、火力発電及び託送事業を行う。また、子会社及び関連会社は風力発電事業、火力発電事業を行う。電力周辺関連事業は、発電所等の電力設備の設計・施工・点検保守・補修、燃料や石炭灰に関する港湾運用、炭鉱開発、石炭の輸入、バイオマス燃料の調達・製造、厚生施設等の運営、電算サービスの提供等を行う。海外事業は海外における発電事業及びその関連事業、海外におけるエンジニアリング・コンサルティング事業等を行う。その他の事業は保有する経営資源、ノウハウを活用し、国内での廃棄物発電、熱電併給システム事業等の新たな電力事業、環境関連事業、情報通信事業、国内におけるエンジニアリング・コンサルティング事業、石炭等販売事業等を行う。

 

 

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電源開発のセグメント業績(マネックス証券 銘柄スカウターより)

地域電力会社とは一線を画し、電力卸が主力事業

そんな電源開発ですが、アラカンは高配当銘柄として、以前より気になっている存在でした。

電力関係銘柄としては、沖縄電力9511)をSBIネオモバイル証券の一株定期買い付け銘柄としてポートフォリオに組み入れていますが、地域電力会社とは一線を画す電力卸を主力とする電源開発についてもリサーチをしてみました。

 

会社四季報」直近号の解説記事を紹介いたします。

解説記事【減額石炭火力2基が稼働し供給力拡大。だが、コロナ禍による卸電力価格低下想定以上。石炭価格下落で海外子会社利益も縮小。営業益下振れ。営業外の為替差益消滅。海外石炭火力などの減損特損見込まず。

コロナ禍で第1四半期は低調も、通期見込みはトントン。配当75円も堅持

コロナ禍でも電力は安定供給がマストですので、影響は軽微かと思っておりましたが、第1四半期の決算短信によると「電気事業の販売電力量は増加したものの、火力の燃料価格の低下や電力市場価格の下落等により営業収益は前年同期に対し、13.0%減少の1.879億円となりました」と説明されています。

ただ、20213月度の予測値は、前期ほぼ横ばいの収益予測となってます。それに伴い年間配当も前年度と同じ75を予想されてます。

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電源開発 2021年3月期 第1四半期決算短信 (同社HPより)

 

そんな電源開発を、アラカンの「高配当銘柄ポリシー」基づいて各指標をみていきたいと思います。

電源開発の銘柄分析をしてみます

まずは、私・アラカン「高配当銘柄ポリシー」から

 

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(このあたりの考え方は公認会計士足立武志さんが記した著書『ファンダメンタル投資の教科書』を参考にしてます。よろしかったら、ご一読ください。)

 

銘柄ポリシーに沿って、各項目をみてみます。 

1、 売上推移とEPS

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電源開発の営業収益と営業利益(IR BANKより)

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電源開発の営業利益率(IR BANKより)

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電源開発のEPS(IR BANKより)



営業収益、営業利益ともは
20213月期は前年より微増見込みです。営業収益は直近10年で1.39倍、営業利益も1.7倍増加してます。EPSは凸凹はありますが、基本上昇トレンドです。営業率は20213月予想値は9.29%ですが、過去10%超えの年度もあり、なかなか稼ぐ力が大きい企業だと思われます。評価〇

 

2、営業キャッシュフロー

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電源開発の営業キャッシュフロー(IR BANKより)

営業キャッシュフローは一貫してプラス続きで、評価◎

 

3、配当性向

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電源開発の配当性向(IR BANKより)

配当性向実績は、2020年度は32.47%でした。理想的な水準です。評価◎

4、ROEとROA

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電源開発のROE(IR BANKより)

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電源開発のROA(IR BANKより)


ROEは
2021年3月予測値は6.1%、ROAの2021年3月予測値も1.68と低目の数字です。いずれもターゲットラインには届かず。評価△

5、PERとPBR

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電源開発の株価指標(IR BANKより)

PERは6.32倍、PBRは0.39と、お買い得な水準といえますね。評価◎

6、自己資本比率

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電源開発自己資本比率(IR BANKより)

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以上、電源開発連結貸借対照表の(同社HPより)



自己資本比率は28.86%とターゲットラインである40
%に届いていません。電力事業者は全体的に自己資本比率が低めです。関西電力21%、中部電力34.4%、沖縄電力37.7%etc。電力施設を構築、維持するのに相当な投資が必要だからでしょうか貸借対照表をみても固定資産が他業界と比べても、かなり大きくなってます。業界の宿命だと思われます。評価△

 

7、有利子負債倍率

 

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電源開発の有利子負債推移(マネックス証券 銘柄スカウターより)

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電源開発の有利子負債倍率等(株探 より)


有利子負債倍率は
2.17倍です。固定資産をみれば相応な数字にはなりますね。3.5倍を超えると危険水域といわれますので、まだまだ余裕はあります。評価△

 

8、利益剰余金÷総資産

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電源開発の利益剰余金(IR BANKより)

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電源開発の総資産(IR BANKより)


利益剰余金
を総資産で割った数字は63.7%とターゲットラインを超えています。利益剰余金も順調に増加してます。評価◎

 

最後に配当利回り

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電源開発の一株配当(IR BANKより)


配当は上記したように、
20203月実績では年間75円の配当を出してます。20213月期予想も前年同額75円を予定してます。ここ10年間で5円じか増配してませんが、7年間70円配当を続け後、75円を3年間続けてます。安定高配当銘柄でしょうか。直近の配当利回り4.62%を示しています。2015年~16年にかけては4000円台の株価でした。配当が高値どまりのまま株価が1600円台ですから、配当妙味ありますね。

 

 

固定資産が多く財務万全ではないが、割安局面で高配当も維持

さて、アラカン「高配当銘柄ポリシー」に基づき、電源開発を分析してみました。

電力施設の設営、保持は相当な費用がかかりますので、どうしても固定資産が増えてしまいがちですね。そういった意味では財務上では万全とは言い難いですが、インフラ企業の宿命でもありますし、海外進出も積極的な企業でもありますので、いきなり会社が傾くということは考えにくい安定型企業だと感じてます。

 

ラカンとしては、低PBRで買い得な銘柄と感じ、9月末の権利確定前に100株購入しました。高配当を当面は享受していこうと考えてます。

 

 それでは、また。

 

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特殊鉱物ベントナイトのトップ企業として堅実経営 クニミネ工業 (保有銘柄分析22)  

多様な物質を吸着させるベントナイトは薬用シャンプーにも使われている

ラカン保有している銘柄分析の第22回は、クニミネ工業(5388)です。

 

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クニミネ工業は国内トップのベントナイトメーカーで、粘土鉱物ベントナイト原鉱石の採掘、ベントナイトの製造・販売等を行ってます。

ベントナイトは、モンモリロナイトを主成分とする粘土の総称で高い粘性、粘着性、吸水性や吸着性などの性質により、陶磁器のほか、工業、建設業で幅広く利用されています。

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クニミネ工業のHPより

クニミネ工業はベントナイト事業、アグリ事業、化成品事業の3つのセグメントを展開していて、身近なところでは、ベントナイトは多様な物質を吸着するため、スカルプシャンプーや猫砂にも用いられています。

 

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クニミネ工業のHPより

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クニミネ工業のセグメント業績(マネックス証券 銘柄スカウターより)

会社概要(楽天証券より)

クニミネ工業グループは、ベントナイト原鉱石の採掘、ベントナイトの製造、販売、農薬加工及び化成品の製造販売を行うほか、粘土鉱物、調泥剤の仕入販売、サービス部門として運送取扱い業務と各種研究・分析業務を営む。【事業内容】3つの事業セグメントを通じて事業を展開する。ベントナイト事業は、鋳物用、土木建築用、ペット用トイレ砂等のベントナイト、調泥剤、止水材の製造販売を行う。アグリ事業は、農薬加工、農薬基剤及び農薬加工用原材料、農業資材等、土壌改良剤、農薬用途向け精製ベントナイト等の製造、加工、販売及び運送取り扱いを行う。化成品事業は精製ベントナイト、環境保全処理剤等を製造販売する。

 

 ベントナイトは自動車の鋳物、農薬、化粧品と広く使われている鉱物

ベントナイトは世の中で広く利用されている特殊粘土鉱物ではありますが、、正直、全く知らない分野ではありました。ただ、そのトップ企業であるクニミネ産業について、ご存知リベラルアーツ大学・両学長の高配当株投資銘柄として紹介されていたので注目してみました。

 

会社四季報」直近号の解説記事を紹介いたします。

解説記事【減益幅縮小】復興関連案件が順調に拡大。自動車向け鋳物も減少幅が想定よりも縮小。輸入原料調達懸念だった農薬も順調に生産販売見込み。営業益前号比増額。鋳物、農薬の大幅減益想定の会社計画は保守的。

2021年3月の通期業績予想は前期マイナスもアグリ事業は増収増益

クニミネ工業の20213月期 第1四半期の決算短信を見ると、売上高、営業利益ともに前年比マイナスで、通期の業績予想も新型コロナウィルスの影響で、同様にマイナスの見込みとなってます。時に自動車向けの鋳物、建機関係の売上が鈍化したことが大きかったようです。ただ四季報の解説記事に記載があるように、復興需要の取り込みで土木建築関連が若干増、アグリ事業が増収増益と良い面も出てきているとのことです。20213月期の配当は現状20203月記横ばいの30円を予想してます。

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2021年3月期 第1四半期決算短信(クニミネ工業のHPより)

 

 

そんなクニミネ工業は、上記したように、おなじみリベラルアーツ大学・両学長ポートフォリオ銘柄の一つとして取り上げられていたことから、リサーチしてみました。後述しますが、今期、売上、営業利益は減少も、財務状況が安定した企業で、かつ特化した分野のトップ企業であること、土石・ガラスというセクター分散などの狙いで、SBIネオモバイル証券の定期買い付け銘柄としておりました、

↓↓両学長が初めて上梓した一冊。投資指南以上に支出を減らす項目が秀逸です

 

 

 

そんなクニミネ工業を、アラカンの「高配当銘柄ポリシー」基づいて各指標をみていきたいと思います。

クニミネ工業の銘柄分析をしてみます

まずは、私・アラカンの「高配当銘柄ポリシー」から

 

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(このあたりの考え方は公認会計士足立武志さんが記した著書『ファンダメンタル投資の教科書』を参考にしてます。よろしかったら、ご一読ください。)

銘柄ポリシーに沿って、各項目をみてみます。

 

 

1、 売上推移とEPS

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クニミネ工業の売上高&営業利益(IR BANKより)

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クニミネ工業の営業利益率(IR BANKより)

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クニミネ工業のEPS(IR BANKより)



売上高、営業利益ともは
20203月期からマイナスとなってます。それまではきれいに

右肩上がりだったので、新型コロナの影響は大きかったですね。EPSも同様のトレンドです。営業利益率は20213月予想値が5%台ですが、前年までは12%と高い数値を叩き出してましたので、利益を生みやすい企業体質のようです。評価△

 

2、営業キャッシュフロー

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クニミネ工業の営業キャッシュフロー(IR BANKより)

営業キャッシュフローは一貫してプラス続きで、評価◎

 

3、配当性向

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クニミネ工業の配当性向(IR BANKより)

配当性向実績は、2020年度は26.3%でした。まだ配当性向に余裕はありますね。コロナ禍明けには増配を期待したいところです。評価〇

 

4、ROEとROA

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クニミネ工業のROE(IR BANKより)

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クニミネ工業のROA(IR BANKより)


ROEは
2021年3予測値は2.86%と低いですね。前年度は9%台だったので、コロナの影響でしょうか。ROA2021年3月も2.36%と低目の数字です。いずれもターゲットラインには届かず。評価△

5、PERとPBR

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クニミネ工業の株価指標(IR BANKより)

PERは8.66倍、PBRは0.79倍と、かなり買いやすい水準で、評価◎

 

6、自己資本比率

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クニミネ工業の自己資本比率(IR BANKより)

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クニミネ工業の貸借対照表マネックス証券 銘柄スカウターより)


自己資本比率
82.6%と厚みがあります。評価◎

7、有利子負債倍率

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クニミネ工業の有利子負債推移(マネックス証券 銘柄スカウターより)

 

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クニミネ工業の有利子負債倍率(株探 より)

有利子負債倍率は0.06と低い水準です。評価◎

 

8、利益剰余金÷総資産

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クニミネ工業の利益剰余金(IR BANKより)

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クニミネ工業の総資産(IR BANKより)


利益剰余金を総資産で割った数字は
63.7%とターゲットラインを超えています。利益剰余金も順調に増加してます。評価◎

 

最後に配当利回り

配当は上記したように、20203月実績では年間30円の配当を出してます。20213月期予想も前年同額30円を予定してます。配当利回り2.71です。3%に届いていないので、高配当銘柄とはいえないないですね。これまでの配当実績をみると20183月期の記念配当分を除くと、横ばい→増配→横ばいといったピッチで、四季報の記述にもあったように保守的な企業体質なのでしょうか。配当性向からして、コロナの影響から脱却後には是非とも増配を期待したいところです。

す。

 

 財務体質の強固な会社。ポートフォリオ分散の一つとして

さて、アラカンの「高配当銘柄ポリシー」に基づき、クニミネ工業を分析してみました。

20203月までは文句なしの企業業績でしたが、コロナの直撃を受けてしましました。

特に先に自動車業界、建機業界などがありますので、致し方ないところでしょうか。ただ財務体質は非常に堅固ですね。何より、特殊マーケットでのトップ企業であるということが企業の強さの源泉だと思われます。

 

 

ラカンとしては、財務体質の強い会社ですし、ガラス土石製品というセクターでもあるので、ポートフォリオ分散という観点から、SBIネオモバイル証券の定期買い付けでコツコツ株数を増やしていこうかと考えてます。

 

 

それでは、また。

 

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地味ながらも高配当企業。でも減配しちゃうかも? バルカー(保有銘柄分析21)

外資系みたいな名前ですが、創業90年を超える化学メーカーです

ラカン保有している銘柄分析の第21回は、バルカー(7995)です。

 

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バルカーは産業用のふっ素樹脂や高機能ゴムなど素材製品のメーカーです。ある。工業用パッキン、ガスケット等の配管のつなぎ目に貼るシール材を製造するBtoBの化学メーカーです。

バルカーって何語? 外資系企業?かと一瞬浮かびましたが、何と1927年(昭和2年)創業と大変歴史のある会社でした。社名バルカー(VALQUAの由来は、Value」(価値)と「Quality」(品質)の二つの単語を組み合わせた造語とのことです。

                                       

 

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以上、バルカーHPより

                  

会社概要楽天証券より)                      
バルカーグループ(旧名:日本バルカー工業グループ)はシール製品事業、機能樹脂製品事業およびその他関連事業の製造・販売を主な事業としているほか、これらに附帯するサービス業務を営む。【事業内容】シール製品事業の主要構成製品には、プラント・機器 関連製品、エラストマー製品、自動車部品、その他シール製品がある。機能樹脂製品事業は樹脂製品を提供。その他関連事業事業はその他の関連製品を提供する。

両学長がみつけてくれたお宝高配当銘柄          

プラント、半導体製造装置、産業機械などを主用途として堅実な事業経営をしてきた会社ですが、コンシューマー向け製品をもたず、地味なメーカーでもあったので、正直全く知らない企業だったのですが、ご存知リベラルアーツ大学・両学長の高配当株投資銘柄として新登場したことで注目してみました。

 

コロナ禍でも財務はピカピカ。株主還元の意識も高い

SBIネオモバイル証券での一株定期買い付け投資銘柄のうち、KDDINTTを単元化したことで、2枠空いたポジションに、先日銘柄分析をしたTAKARA&COMPANYとバルカーを追加組み入れすることにしてみました。

理由としては、現状なかなかの高配当銘柄であること、財務諸表も悪くないこと、保有株式ポートフォリオのセグメント分散の中で化学セグメントは比率が低かったので、その割合を少し高めようとしたこと等によります。

 

会社四季報」直近号の解説記事を紹介いたします。

解説記事【続落】シール事業はリモートワーク普及で半導体製造装置向けが回復。が、コロナ禍で自動車や建設機械向け低調。プラント市場向けは原油安によるプロジェクト中断が響く。機能樹脂も減少し営業連続減益。

【中計】創業100周年の27年3月期に売上高800億円、ROE15%を目標とし、M&Aに積極的。シール製品は医療や食品など新分野向けに高機能品開発目指す

 

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バルカー中期経営計画について(バルカー HPより)


2021年3月の通期業績予想は算定できず未開示

バルカーの20213月期 第1四半期の決算短信を見ると、売上高、営業利益ともに前年比マイナスで、通期の業績予想も新型コロナウィルスの影響で、合理的算定が困難で未開示、配当も未定と記されています。

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以上、バルカー2021年3月期 第1四半期決算資料から(バルカーHPより)

ただ20203月実績では年間100円の配当を出してます。仮に配当が横ばいだとして、配当利回り5.17%あります。2021年3月はある程度の減配は覚悟しながらも、まだまだ高配当銘柄のままでいてくれるのではないか…と期待してしまいます。

そんなバルカーという渋い高配当企業は、上記したように、おなじみリベラルアーツ大学・両学長ポートフォリオ銘柄の一つとして取り上げられていたことから、リサーチしてみたました。後述しますが、今期、売上、営業利益は減少も、財務状況が安定した企業で、かつ高配当銘柄なので、SBIネオモバイル証券定期買い付け銘に追加採用いたしました。

↓↓両学長が初めて上梓した一冊。投資指南以上に支出を減らす項目が秀逸です。

 

そんなバルカーを、アラカンの「高配当銘柄ポリシー」基づいて各指標をみていきたいと思います。

バルカーの銘柄分析をしてみます

まずは、私・アラカン「高配当銘柄ポリシー」から

 

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(このあたりの考え方は公認会計士足立武志さんが記した著書『ファンダメンタル投資の教科書』を参考にしてます。よろしかったら、ご一読ください。)

銘柄ポリシーに沿って、各項目をみてみます。

1、 売上推移とEPS

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バルカーの売上高&営業利益(IR BANKより)

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バルカーの営業利益率(IR BANKより)

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バルカーのEPS(IR BANKより)


売上高、営業利益ともは
20203月期からマイナスとなってます。それまでも、結構、売上&利益の振れ幅は相応にある会社ですね。景気動向に敏感な銘柄かもしれません。EPSも同様のトレンドです。コロナの影響がいち早く出てしまったのでしょうか。す。営業利益率は20203月期には8.74%と低下してしまいました。前2年は10%超えしていたのですが。20213月の予測値も算定されてないので、何ともいえないところですね。四季報の解説では明るい目も出てきているようですが…。評価△

2、営業キャッシュフロー

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バルカーの営業キャッシュフロー(IR BANKより)

営業キャッシュフローは一貫してプラス続きで、評価◎

3、配当性向

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バルカーの配当性向(IR BANKより)

配当性向実績は、2017年~2019年にかけては理想的な30~40%台だったのですが、2020年は60%と上がってしまいました。過去、売上&利益が前年マイナスになったタイミングで配当性向が上がってますので、株主還元の意識が高い会社のようです。評価〇                                   

4、ROEとROA

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バルカーのROE(IR BANKより)

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バルカーのROA(IR BANKより)


ROEは
2020年3月実績値が8.75%、ROAは2020年3月実績値が6.06と、ROEがターゲットラインに届かず。評価〇

5、PERとPBR

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以上、バルカーの株価指標(IR BANKより)


PERは11.68倍、PBRは1.02
と、かなり買いやすい水準で、評価◎

6、自己資本比率

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バルカーの自己資本比率(IR BANKより)

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バルカーの貸借対照表マネックス証券 銘柄スカウター


自己資本比率
69.3%と厚みがあります。評価◎

7、有利子負債倍率

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バルカーの有利子負債推移(マネックス証券 銘柄スカウターより)

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バルカーの有利子負債倍率(株探 より)

有利子負債倍率は0.14倍と低い水準です。評価◎

8、利益剰余金÷総資産

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バルカーの総資産(IR BANKより)

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バルカーの利益剰余金(IR BANKより)

利益剰余金を総資産で割った数字は344%とターゲットラインを超えています。利益剰余金も蓄積され内部留保となっていると思われます。評価◎

最後に配当利回り

配当は上記したように、2020年3月実績では年間100円の配当を出してます。

仮に配当は横ばいだとして、配当利回り5.17%あります。2015年から6年連続増配を続てきていて、株主還元の意識が高い会社だと思われます。20213月期は、現状の売上&利益を見る限りでは減配となる可能性は十分ありうると思われますが、元々の配当利回りが高いので、少々減配したしても、高配当銘柄を維持してくれるのではないかと期待してます。

 SBI証券[旧イー・トレード証券]

配当100円を維持できなくても高配当はキープ?!

さて、アラカン「高配当銘柄ポリシー」に基づき、バルカーを分析してみました。

バルカーはBtoB型企業として、景気動向に左右されがちではありますが、一方、各産業を蔭で支える手強い企業でもあります。コロナ禍で売上&利益は厳しい環境にありますが、財務面では大変優れた企業であって、簡単に倒れることはなさそうですね。一日も早いコロナ収束を願う限りです。

 

ラカンとしては、非常に良い会社ではあり、仮に減配しても相応の高配当を維持できると信じ、SBIネオモバイル証券定期買い付けでコツコツ株数を増やしていこうかと考えてます。

最後にNTTについて

本日の日経新聞トップ記事でしたが、NTTがNTTドコモを完全子会社化、ドコモは上場廃止とのニュースに驚きました。本日のドコモ株価は昨日終値から15%強上がって438円高の3213円とストップ高でした。NTTが発表したTOB価格は3900円とのこと。ドコモは配当も高い好銘柄なので少々残念な気持ちもありますが、購入価格が安かったので、まあまあ美味しいかなと感じてます。その分で次は何の株を購入しようか検討してみよう。

 

 それでは、また。

 

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堅実経営、高配当企業。10年連続増配なるか? 兼松エレクトロニクス(保有銘柄分析20)

商社子会社のネットワークを生かし、ITベンダーとして成長

ラカン保有している銘柄分析の第20回は、兼松エレクトロニクス(8096)です。

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兼松エレクトロニクスは、IT、システムコンサルティング・ソフトウェア販売などを行っている兼松グループのシステムシンテグレータです。創業以来、親会社の兼松江商(現・兼松)の子会社として主にIBMユーザー向けに互換周辺機器を取り扱って来た歴史があります。現在でも兼松が59・8%の株式を保有する筆頭株主です。

商社機能を活かしたマルチベンダーとして、インフラ基盤の仮想化環境構築、デスクトップ仮想化(VDI)構築およびセキュリティ関連ソリューション、保守、運用を手掛け、中国・タイにも現地法人を設立し、海外ビジネスの展開にも力を入れています。

 

会社概要(楽天証券より)

兼松エレクトロニクスグループは、主に電子情報処理関連機器の国内取引業務及びソフトウェア・ハードウェアの開発・保守業務を行う。【事業内容】同社は、2つの事業セグメントを通じて事業を展開する。システム事業は、主に電子情報処理関連機器の国内取引、総合情報システムの提案、システムインテグレーション、ネットワークインテグレーション、ソフトウェアの開発等を行う。サービス・サポート事業は、主に運用管理サービス、アウトソーシングサービス、システムの保守サービスを行う。

 

経営ビジョンは「信頼と価値を創造するIT総合サービス会社」

兼松エレクトロニクスの経営ビジョンは「信頼と価値を創造するIT総合サービス会社を目指します」(同社HPより)です。多くの日本企業が採用してきたIBMユーザー向けのシステムのソリューションサービスを長く続けてきた実績から、企業理念に掲げる「お客様第一主義」を実践してきた堅実運営の会社です。

2021年度第1四半期は増収増益だが、コロナ禍で微増レベル

2019年までは売上、営業利益ともに着実な成長を続けてきましたが、新型コロナウィルスの影響でクライアント各社が経費抑制をする中でも、2021年3月期第1四半期の決算では、かろうじて増益増収を確保してます。これだけでも凄い安定感ではありますが、数字自体は微増のレベルでもあり、先を見通しきれていない状況と発表されてます。よって、配当も2021年度の期末配当は未定(2020年度の期末配当は70円。年合計135円)と発表されてます。

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以上、兼松エレクトロニクス HPより

会社四季報」直近号の解説記事を紹介いたします。

解説記事【横ばい】国内IT企業の投資意欲高く、仮想デスクトップ環境やストレージ基盤構築ビジネスに注力。が、リモートワーク増加による商談スピード低下が響く。新型コロナに対応した経費抑制で営業益横ばい。

 

両学長のポートフォリオにも選ばれていた高配当銘柄

 兼松エレクトロニクス は、おなじみリベラルアーツ大学・両学長のポートフォリオ銘柄の一つとして取り上げられていたことから、リサーチしてみたました。後述しますが、売上、財務状況ともに安定した企業ですので、その堅調さを評価して、SBIネオモバイル証券の定期買い付け銘柄に採用いたしました。

↓↓両学長が初めて上梓した一冊。投資指南以上に支出を減らす項目が秀逸です。

 

 

そんな兼松エレクトロニクスを、アラカンの「高配当銘柄ポリシー」基づいて各指標をみていきたいと思います。

兼松エレクトロニクス  の銘柄分析をしてみます

まずは、私・アラカン「高配当銘柄ポリシー」から

 

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(このあたりの考え方は公認会計士足立武志さんが記した著書『ファンダメンタル投資の教科書』を参考にしてます。よろしかったら、ご一読ください。)

銘柄ポリシーに沿って、各項目をみてみます。

1、 売上推移とEPS

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兼松エレクトロニクスの売上高、営業利益(IR BANKより)

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兼松エレクトロニクスの営業利益率(IR BANKより)

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兼松エレクトロニクスのEPS(IR BANKより)

売上高、営業利益ともは20203月期まできれいに右肩上がりです。営業利益率も15%前後と稼ぐ力が大きい会社ですね。EPSも順調に上昇してきてます。2021年の予想数字はでていませんが、第1四半期は微増ながらも増収増益でした。評価◎

2、営業キャッシュフロー

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兼松エレクトロニクスの営業キャッシュフロー(IR BANKより)

営業キャッシュフローは一貫してプラス続きで、評価◎

3、配当性向

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兼松エレクトロニクスの配当性向(IR BANKより)

配当性向実績は、ここ2年50%台です。株主還元をしっかりと考えている会社のようです。評価〇

4、ROEとROA

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兼松エレクトロニクスのROE(IR BANKより)

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兼松エレクトロニクスのROA(IR BANKより)


ROEは2020年3月実績値が13.97%、ROAは2020年3月予想値が10.29
とターゲットライン超え。評価◎

5、PERとPBR

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以上、兼松エレクトロニクスの株価指標(IR BANKより)

PERは16.65倍、PBRは2.39と、少々割高な水準で、評価〇

6、自己資本比率

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兼松エレクトロニクス自己資本比率(IR BANKより)

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兼松エレクトロニクス貸借対照表マネックス証券 銘柄スカウターより)

自己資本比率73.6%と文句なし。評価◎ 

7、有利子負債倍率

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兼松エレクトロニクスの有利子負債倍率(株探 より)

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兼松エレクトロニクスの有利子負債推移(マネックス証券 銘柄スカウターより)

無借金経営です。評価◎

8、利益剰余金÷総資産

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兼松エレクトロニクスの利益剰余金(IR BANKより)

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兼松エレクトロニクスの総資産(IR BANKより)

利益剰余金を総資産で割った数字は50.5%とターゲットラインを超えています。利益剰余金も右肩上がりで増加中です。評価◎

 

最後に配当利回り

配当は上記したように、2020年3月期は年間135円でした。ここまで9年連続増配してきてますが、2021年3月期は未定です。第1四半期は微増ながらも増収増益でしたので、横ばいを想定してます。そうすると、配当利回りは3.14%となります。高配当銘柄ですね。配当性向も余裕があるので、減配しないことを期待するばかりです。 

 

配当 年135円を維持できるか、業績伸長しだい

さて、アラカン「高配当銘柄ポリシー」に基づき、兼松エレクトロニクスを分析してみました。売上実績、財務とも大変優れた好銘柄ですね。コロナ禍でクライアントとの商談スピードが低下しているようですが、これまで積み上げてきた実績とクライアントとの信頼関係で、事業が大きく低下することはないではないかと思われます。

株主優待チェックをするなら◆松井証券◆

ラカンとしては、非常に良い会社ではありますが、株価が4300円台(年安値は2714円まで下落していました)と高水準なので、SBIネオモバイル証券の定期買い付けでコツコツ株数を増やしていこうかと考えてます。

 それでは、また。

 

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売上堅調、財務ピカピカ プロシップ (保有銘柄分析19)

パッケージシステム「ProPlus」が大手企業4700社で採用

ラカン保有している銘柄分析の第19回は、プロシップ(3763)です。

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プロシップは1969年、会計コンサルティングからスタートした会社で、1980年に販売開始した会計パッケージシステム「FASPAC-Ⅰ」(固定資産分野に特化した日本で初めてのパッケージシステム)により、固定資産管理、リース資産管理の管理で顧客のITソリューションを提供してきた独立系の会社です。

プロシップでは現在、固定資産管理はもちろん、販売管理をはじめ様々な業務分野のITソリューションを提供していて、統合ソリューション「ProPlus」は延べ4700社大手企業の2社に1社に相当。同社HPより)で採用されています。

会社概要(楽天証券より)

プロシップグループは、パッケージシステムの開発・販売、受託開発、システムの運用管理等を事業として行う。【事業内容】パッケージソリューション事業は、固定資産システム及び販売管理システムにおけるコンサルテーションから導入、保守までを含む事業である。その他事業は、受託開発及び運用管理業務等である。

 

固定資産管理システムを販売しているだけあって好財務

プロシップは固定資産管理システムを販売している会社だけあって、自身も好財務で知られた企業ですが、コロナ禍でも売上、営業利益ともに前年比プラス予想と手堅く成長を続けています。2021年3月期 第1四半期の決算短信をみても、各社が苦しんでいた第1四半期においても売上は減収したものの、営業利益は増益していました。なお、配当は2020年3月期は記念配当込みの45円でしたが、2021年3月期は2019年3月期と同じ35円配当が発表されています。

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プロシップ 2021年度 第1四半期決算短信より(同社HPより)

 

会社四季報」直近号の解説記事を紹介いたします。

解説記事【伸長】新型コロナの影響は軽微。主力の固定資産管理システムは、旧版から新版へのバージョンアップが活況。IFRS対応で新規案件も堅調。前上期の退職給付費用剥落も寄与。人件費増こなし営業増益


プロシップ は、おなじみリベラルアーツ大学・両学長のポートフォリオ銘柄の一つとして取り上げられていたことから、リサーチしてみたました。後述しますが、財務状況が大変優秀な企業ですので、その堅調さを評価して、SBIネオモバイル証券の定期買い付け銘柄に採用いたしました。

↓↓両学長が初めて上梓した一冊。投資指南以上に支出を減らす項目が秀逸です

 

 

 そんなプロシップ を、アラカンの「高配当銘柄ポリシー」基づいて各指標をみていきたいと思います。

 プロシップ の銘柄分析をしてみます 

まずは、私・アラカン「高配当銘柄ポリシー」から

 

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(このあたりの考え方は公認会計士足立武志さんが記した著書『ファンダメンタル投資の教科書』を参考にしてます。よろしかったら、ご一読ください。)

銘柄ポリシーに沿って、各項目をみてみます。

1、 売上推移とEPS

f:id:arakan79:20200926151809p:plain

プロシップの売上高と営業利益(IR BANKより)

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プロシップの営業利益率(IR BANKより)

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プロシップのEPS(IR BANKより)

売上高、営業利益ともは2021年3月期まできれいに右肩上がりです。営業利益率は30%を超えてます。稼ぐ力が大きい会社ですね。EPSも順調に上昇してます。評価◎

2、営業キャッシュフロー

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プロシップの営業キャッシュフロー(IR BANKより)

営業キャッシュフローは一貫してプラス続きで、評価◎

3、配当性向

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プロシップの配当性向(IR BANKより)



配当性向実績は、2020年3月期は50%を少し超えましたが、概ね30~40%の水準です。評価◎

4、ROEとROA

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プロシップのROE(IR BANKより)

f:id:arakan79:20200926152511p:plain

プロシップのROA(IR BANKより)

ROEは2021年3月予想値が13.37%、ROAは2021年3月予想値が10.67%とターゲットライン超え。評価◎

 

5、PERとPBR

f:id:arakan79:20200926152621p:plain

プロシップの株価指標(IR BANKより)

PERは19.98倍、PBRは2.67倍と、少々割高な水準で、評価〇

 

6、自己資本比率

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プロシップの自己資本比率(IR BANKより)

f:id:arakan79:20200926153229p:plain

プロシップの貸借対照表マネックス証券 銘柄スカウターより)


自己資本比率
83.2%と文句なし。評価◎

 

7、有利子負債倍率

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プロシップの有利子負債推移(マネックス証券 銘柄スカウターより)

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プロシップの有利子負債倍率(株探 より)


無借金経営です。評価◎

 

8、利益剰余金÷総資産

 

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プロシップの利益剰余金(IR BANKより)

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プロシップの総資産(IR BANKより)

利益剰余金を総資産で割った数字は70.5%とターゲットラインを遥かに超えています。利益剰余金も右肩上がりで増加してます。評価◎

 

最後に配当利回り

配当は上記したように、2020年3月期は記念配当を含めて45円配当でした。2021年3月期は2019年3月期と同じ35円配当が発表されています。配当利回り2.3と高配当銘柄の水準には達していません。業績は好調ですし、配当性向も余裕があるので、今後増配カーブを期待したいところではあります。

株主優待チェックをするなら◆松井証券◆

 

配当は横ばいも、業績好調、好財務。株主優待もあり

さて、アラカン「高配当銘柄ポリシー」に基づき、プロシップを分析してみました。統合ソリューション「ProPlus」が大手企業4700社に導入されているのは、そのサポート・フィーも含め盤石の経営資源といえますね。コロナ禍でも営業増益なのはプロシップの手強い経営力を感じます。また、株主優待も100株以上で1000円相当のQUOカードがもらえます。

ラカンとしては、売上、財務ともにケチのつけようのない企業なので、いかがしたものかと思案中です。もう少し配当利回りが高いとよいのですが…。株主優待の権利確定日が3月末ですので、SBIネオモバイル証券の定期買い付けでコツコツ株数を増やしながら、現状レベルの株価水準なら単元化するのも良いかなと考えてます。



 

 それでは、また。

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株式市場を裏で支える黒子軍団 TAKARA&COMPANY (保有銘柄分析18)

持株会社化で社名変更。通訳・翻訳業務の老舗企業が傘下入り

ラカン保有している銘柄分析の第18回は、TAKARA&COMPANY(7921)です。

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上場企業向けのディスクロージャー事業の大手・宝印刷を核に、7つの連結子会社と6つの非連結子会社からなる企業軍団です。宝印刷持株会社体制のTAKARA&COMPANYに移行したのは、2019年12月です。

宝印刷ディスクロージャー事業がメインですので、株式会社の上場運営サポートを担っているということで、投資家のためのサポートをしている企業ともいえます。そう考えると非常に親しみの沸く会社といえます。

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TAKARA&COMPANY の連結子会社(同社HPより)

また、2020年3月に通訳・翻訳業務の老舗企業サイマルが連結子会社としてグループ入りしました。これで約60億円の売上がかさ上げされました。これは大きいですね。

 

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TAKARA&COMPANYのセグメント業績(マネックス証券 銘柄スカウターより)

会社概要楽天証券より)

TAKARA & COMPANYグループ(旧名:宝印刷グループ)は、主にディスクロージャー関連書類の制作を行う。【事業内容】主要製品は、金融商品取引法関連、会社法関連、投資家向け広報活動(IR)関連及びその他の4つのディスクロージャー関連書類の制作印刷物であり、それらに付帯する各種書類作成支援ツールの企画・制作・販売、コンサルティング及びその他のサービス等の提供を行う。また、新規上場(IPO)予定会社及び上場会社向けコンサルティング及び申請書類の作成支援、システムの開発やウェブ(WEB)サイトの制作、翻訳サービスの提供、ディスクロージャー関連ソフトウェアの開発・保守、IPO実務検定試験・財務報告実務検定試験の運営、各種講演会等の企画・開催・運営・出版、ディスクロージャー制度及びIRに関する調査研究等を行う。

コロナ禍でも業績好調。2023年度に300億企業を目指す

決算は変則で5月となります。2020年5月の売上高は191億円でしたが、2021年5月予想値は265億円とジャンプアップします。2023年5月期は300億円を目標としているとのことです。黒子的な事業が中心となりますが、コロナ禍でも底堅く業績を伸ばしています。

会社四季報」直近号の解説記事を紹介いたします。

解説記事【続伸】通訳・翻訳会社買収で売上約60億円上乗せ。統合報告書等に減速懸念はあるが、開示書類作成支援ソフトは上位版導入進む。決算実務支援などコンサル関連順調図増。のれん償却費こなし、連続営業増益。

増収増益企業株を定期買い付け銘柄に追加しました

TAKARA&COMPANY は、おなじみリベラルアーツ大学・両学長ポートフォリオ銘柄の一つとして取り上げられていたことから、リサーチしてみたました。後述しますが、財務状況も優秀な企業です。ただ、配当利回りが3%を超えていなかったので、SBIネオモバイル証券定期買い付け銘柄に入れていなかったのですが、KDDIとNTTを単元化したので、空いた定期買い付け枠に足し込むことといたしました。(なので、現況では3株のみです)

↓↓両学長が初めて上梓した一冊。投資指南以上に支出を減らす項目が秀逸です。

 

そんなTAKARA&COMPANYを、アラカン「高配当銘柄ポリシー」基づいて各指標をみていきたいと思います。

TAKARA&COMPANYの銘柄分析をしてみます

まずは、私・アラカンの「高配当銘柄ポリシー」から

 

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(このあたりの考え方は公認会計士足立武志さんが記した著書『ファンダメンタル投資の教科書』を参考にしてます。よろしかったら、ご一読ください。)

銘柄ポリシーに沿って、各項目をみてみます。

 

1、売上推移とEPS

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TAKARA&COMPANYの売上高と営業利益(IR BANKより)

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TAKARA&COMPANYの営業利益率(IR BANKより)

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TAKARA&COMPANYのEPS(IR BANKより)


売上高、営業利益ともに
20215月期予想まではきれいに右肩上がりです。サイマルがグループ入りしたこともあって、売上は38.62%、営業利益は11.25%と大きく伸長する見込みです。営業利益率も10%前後あります。EPSも右肩上がりトレンドにあります。評価◎

2、営業キャッシュフロー

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TAKARA&COMPANYの営業キャッシュフロー(IR BANKより)


営業キャッシュフローは一貫してプラス続きで、評価◎

3、配当性向

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TAKARA&COMPANYの配当性向(IR BANKより)


配当性向実績は、50%近い水準でしたが、直近は37.4%とで、理想的な水準です。評価◎

4、ROEとROA

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TAKARA&COMPANYのROE(IR BANKより)

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TAKARA&COMPANYのROA(IR BANKより)


ROEは
2021年5月予想値が9.95%、ROAは2021年5月予想値が6.04%と、ROEが惜しくも10%に届きませんでした。評価〇

5、PERとPBR

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TAKARA&COMPANYの株価指標(IR BANKより)

PERは15.05倍、PBRは1.5倍と、比較的買いやすい水準で、評価〇

6、自己資本比率

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TAKARA&COMPANYの自己資本比率(IR BANKより)

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TAKARA&COMPANYの貸借対照表マネックス証券 銘柄スカウターより)


自己資本比率は60.7%と高い水準。評価◎

7、有利子負債倍率

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TAKARA&COMPANYの有利子負債推移(マネックス証券 銘柄スカウターより)

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TAKARA&COMPANYの有利子負債倍率等(株探より)


有利子負債倍率は
0.17倍と非常に低い水準で、評価◎

8、利益剰余金÷総資産

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TAKARA&COMPANYの総資産(IR BANKより)

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TAKARA&COMPANYの利益剰余金(IR BANKより)

利益剰余金を総資産で割った数字は49.3%とターゲットライン超え。利益剰余金も右肩上がりで増加してます。評価◎

最後に配当利回り

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TAKARA&COMPANYの一株配当(IR BANKより)


配当は4年連続50円から、2020年5月は54円に増配しましたが、2021年5月は横ばい54円予想です。配当利回り2.51%と高配当銘柄の水準には達していません。業績は好調ですし、配当性向も余裕があるので、売上300億を目指す企業としては増配を望みたいところではあります。

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配当は2%台も、財務ピカピカ。株主優待もあり

 さて、アラカン「高配当銘柄ポリシー」に基づき、TAKARA&COMPANYを分析してみました。上場企業のディスクロージャー事業をメインとしていますので、株式市場を裏でサポートする黒子的な企業ですね。地味な存在ながらも、売上推移、財務両面ともに文句のつけようのない優良企業だと思います。

株主優待「選べるギフト」(100株以上で1500円相当)がもらえますので、単元化保有したい銘柄ですね。

ラカンとしては、SBIネオモバイル証券の定期買い付けに追加組み入れした銘柄なので、コツコツ株数を増やしていきながら、株価の推移をみながら、5月の権利確定日までに単元化するのも良いかなと考えてます。

 それでは、また。

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